熊本地震の余震が起こるたび携帯電話などのアラーム音が鳴ることに、被災者らから「怖い」「眠れない」といった声が出ていると報じられている。それでも、「緊急地震速報」は受信するべきなのか。
「緊急地震速報のあの通知音は トラウマになる」「でかい揺れくんじゃないかとか考えてしまって寝つけない」
避難所で一斉にアラーム音が
ツイッターなどでは、2016年4月14日の地震発生以降、こんなつぶやきが次々に投稿されている。
西日本新聞は27日付朝刊で、実際に避難所でもアラーム音に不快感を訴える声が漏れていると報じた。
記事によると、熊本市内の避難所では18日夜、余震でアラーム音が一斉に鳴って、子供たちが大きな揺れを思い出して「怖い」と訴えていた。多くの人が携帯電話などを持っており、内陸部の直下型地震のため、揺れの最中にあちこちで鳴り出すことが恐怖心を増幅させているそうだ。
専門家の話も紹介しており、こんな音が続くと、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になりやすいというのだ。
緊急地震速報は、最初の弱い揺れで震度5弱以上が予想されたとき、気象庁が震度4以上が予想される地域に流す。アラーム音は、携帯電話のエリアメール用とテレビなどのメディア用の2種類がある。
今回の地震では、熊本・大分両県内で28日夕までに19日を最後に19回速報が流された。気象庁の管理課でも、この回数について「多い方だと思います」と言う。余震も異例のペースで起きており、28日に1000回にまで達した。
報道を受けて、ネット上では、だれもが緊急地震速報を受信すべきなのかなどを巡って様々な意見が書き込まれている。