蘇る吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」 「歌詞が今風」と共感する若者急増の意外な理由

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レーザー・ディスクって何?

   テレビも、ラジオも、電話も、ピアノも、新聞も、雑誌も「無エ」――そんな「何もない」田舎に住む若者の思いを、「こんな村いやだ 東京さ行ぐだ」とストレートに訴えた吉さんの歌詞。だが、30年以上前に考えられたこの歌詞をめぐって、

「(現代の)東京がこの歌詞の状態になっている」「逆に新しい」

との指摘が、今回の再販をきっかけとしてネット上に出ている。

   歌詞に登場する「レーザー・ディスク」や「のぞき(部屋)」といったモノも、30年経った今ではすっかりと言ってよい程、都会から消えてしまった。「ディスコ」という呼び方も今はしない。また、PCやスマートフォンの普及もあり、現代の若者の中にはテレビやラジオを「持っていない」人も増えているといわれる。

   また、2015年の「ユーキャン新語・流行語大賞」には、モノをほとんど持たずに最小限の生活用品で暮らす人を表現した「ミニマリスト」という言葉が候補にノミネートされていたことも記憶に新しい。

   実際、ツイッターやネット掲示板などを見ると、

「時代が来たな。 そりゃ若者の中には『テレビもねぇ、ラジオもねぇ』『レーザー・ディスクは何者だ』って現代人、いるもんなぁ」
「俺より若い世代のやつはレーザー・ディスクなんぞ知らないよな。きっと彼らの家にはラジオもないのだろう」
「ミニマリストの元祖は吉幾三でいいってこと?」

といった投稿が複数見つかる。また、「レトロ調が再流行してるのもあって『俺ら東京さ行ぐだ』のジャケットむしろ新しくない?」との声も出ていた。

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