60歳で芸能界を引退すると宣言しそれを撤回した明石家さんまさん(60)が、またもや引退の話を持ち出した。今度は自身とビートたけしさん(69)、所ジョージさん(61)の3人が一斉に引退するべきだというのだ。
理由は、若手の育成と「TVがダメになっているから」。自分たちが抜けるとそのポジションが空くため、そこに次の才能を抜擢する。すると次のさんまやたけしに匹敵するスターが出てきてテレビが活性化する、というのだ。
「60歳で引退」宣言を撤回してもいまだ残るモヤモヤ
さんまさんは2016年4月25日放送のMBSバラエティー「痛快!明石家電視台」で、お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫さんからこんな質問を受けた。たけしさん、所さんに一緒に引退しようと提案したとのニュースを見たが、どれくらい本当なのか。さんまさんは、
「8割は本気ですね。3人一斉に辞める。TVがダメになって来ているから余計イライラするな。オレ達が抜けたほうがいいんじゃないか」
と答えた。具体的には、たけしさんも所さんも凄いと認めざるを得ない人物だが、バラエティーなど冠番組をもっている芸人は固定してしまっている。もし一斉に「ごそっと」引退したとすれば、そうした人たちのポジションが空く。そこに新しい才能を入れれば、次のたけしさん、さんまさんを担う人が育っていくし、テレビ番組も活性化するのではないか、という考えだ。
実はさんまさん、同じ理由から芸能界を60歳で引退すると宣言していた。それを撤回した理由をMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」(15年5月9日放送) で語っていて、周りのみんなから「辞めないでくれ」「そんなことは言わないでくれ」と説得されたからだという。特にお笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんからの、
「今やめたら格好良すぎるから。落ちていくところを我々後輩に見せるあなたは義務がある」
という言葉が心に響き、自分が落ちていく姿を後輩に見せて安心させてやろうと思ったのだそうだ。