「3か月で20キロ減」安田大サーカスHIROに驚いた 1日1食でも空腹我慢できた秘訣

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   お笑いトリオ「安田大サーカス」のHIROさん(39)が3か月間で20キロの減量に成功した。HIROさんは元力士で、「デブキャラ」でおなじみ。中学校卒業時点では体重190キロあったほどで、ダイエットとは縁遠い印象だ。

   その主な方法は「1日1食ダイエット」。文字通り、通常1日3食のところを1食だけにするシンプルなものだ。劇的な減量は目を見張るが、ただでさえ2食も減らしたら空腹でストレス爆発となりそう。ましてや大食漢であろうHIROさん、継続できたカギはどこにあるだろうか。

  • 20キロ減量後。ぜい肉が落ち、見違えるようにスッキリした顔立ちだ(画像はHIROさんのブログから)
    20キロ減量後。ぜい肉が落ち、見違えるようにスッキリした顔立ちだ(画像はHIROさんのブログから)
  • 20キロ減量後。ぜい肉が落ち、見違えるようにスッキリした顔立ちだ(画像はHIROさんのブログから)

「ベジタリアン宣言」も無理はしない

   HIROさんがダイエットを開始したのは2016年1月26日。当時体重は138キロあったが、今年中に100キロまで減量すると宣言して「1日1食ダイエット」を実践しはじめた。その経過はほぼ毎日、ブログで報告していた。

   スタート当初は、買い置きがあったとして米飯、ステーキ、カレーを食べていたが、「無くなれば炭水化物少し抜きダイエットに入る」(1月31日)として徐々に高カロリー食品を減らしていった。そのタイミングで、コンビニで購入したサラダ3、4種類のみという日も出始めた。

   2月9日には、「ベジタリアンHIROに成る」と断言して野菜中心の生活へ移行。その後は肉類を食べる日もあったが、鶏ムネ肉やササミが基本で、湯がいてポン酢をかけるだけなど、脂肪の少ない食事が多くなった。時にはシリアル食品だけで済ませる日もあった。

   みるみるやせたか、と言えばそうでもない。2月4日のブログでは「(体重が)昨日と一緒 悪魔のエリアに入ったな」と成果が出ずにいら立ちを見せている。2月20日は「ライブ前は飯食べないとヤバイです 後半がいつもより力が、全く出ない感じに成ってしまった」と体力のなさを嘆いている。

   挫折せず続けられた理由の一つは、「無理をしない」ことにありそうだ。HIROさんは意地でも1日1食を貫徹しているわけではなかった。ブログを追っていくと、グルメロケの仕事や事務所の飲み会があれば、2食目を少量ながら食べている。また、「夜はデカモリ!!」などと言って1食とはいえ大食いした日もあった。

   経過をほぼ毎日ブログで伝えることで、読者から寄せられるコメントも励みになっていたようだ。「コメント嬉しい 皆さん一緒にダイエットをエンジョイしましょ~」といった言葉がたびたび見られる。

「栄養の吸収効率が高くなる」「内臓への負担も軽減」

   楽で効果的なダイエット法を探すため、3月に入ると「1食200グラムダイエット」に切り替えた。1食で200グラムまでしか食べられないが、その後2時間空ければ1日に何度でも食事してよいというものだ。以前、テレビ番組のダイエット企画で挑戦し、成果を上げた「100グラムダイエット」を応用したのかもしれない。堂々と2食目を食べられると喜び、食材の重さを計ってブログに箇条書きしていたが、終わりはすぐにやってきた。200グラムを計算するのが面倒だと言うのだ。

   結局、続いたのは9日間だけ。3月10日からは1日1食生活に戻った。ゴチャゴチャ考えなくていいのが肌に合っていたのかもしれない。

   たまに「寄り道」もあったようだが、努力の甲斐あって4月21日には118キロまで減量に成功した。短期間でかなり体重を減らした計算になる。ダイエット成功は喜ばしいが、1日3食が食生活の基本だけに、健康被害はないのか。

   乳腺外科医で、「1日1食ダイエット」を自ら実践し、第一人者となった南雲吉則医師(60)は、数々の著書の中でそのメリットを語っている。南雲氏自身、40代半ばで1日1食ダイエットを始め、体重を77キロから62キロまで落として維持している。

   ウェブサイト「宅ふぁいる便」のインタビュー企画「私の職務経歴書」で2011年7月、南雲氏は、1日1食にするとその分食事からの栄養吸収の効率が高くなると話した。また、1日のうちに食べる総量が減ることで内臓への負担も軽減されるので、健康にいいのだという。自律神経や免疫機能を高める効果もあるそうだ。肉類中心から野菜中心の食事に変えたことで消化がよくなり、便秘も解消されたとも明かした。HIROさんも途中、ベジタリアン宣言をしていた。

   3食食べていたのが突然1食になると、空腹に耐えられなくなって継続できないケースもある。南雲氏も「食べる量をおさえるといっても、完璧にコントロールするのは難しい」と認める発言をしており、「重い夕食をとった翌朝は食事を抜く」「昼食を食べると眠くなるから減らす」などと試していく中で、自然と1日1食の生活に落ち着いていった。

   どうやらHIROさんのダイエット法は、理にかなっていたといえそうだ。今後も「1日1食」を続けていけば、以前の風貌とは似ても似つかない超イケメン芸人に生まれ変わるかもしれない。

姉妹サイト