「栄養の吸収効率が高くなる」「内臓への負担も軽減」
楽で効果的なダイエット法を探すため、3月に入ると「1食200グラムダイエット」に切り替えた。1食で200グラムまでしか食べられないが、その後2時間空ければ1日に何度でも食事してよいというものだ。以前、テレビ番組のダイエット企画で挑戦し、成果を上げた「100グラムダイエット」を応用したのかもしれない。堂々と2食目を食べられると喜び、食材の重さを計ってブログに箇条書きしていたが、終わりはすぐにやってきた。200グラムを計算するのが面倒だと言うのだ。
結局、続いたのは9日間だけ。3月10日からは1日1食生活に戻った。ゴチャゴチャ考えなくていいのが肌に合っていたのかもしれない。
たまに「寄り道」もあったようだが、努力の甲斐あって4月21日には118キロまで減量に成功した。短期間でかなり体重を減らした計算になる。ダイエット成功は喜ばしいが、1日3食が食生活の基本だけに、健康被害はないのか。
乳腺外科医で、「1日1食ダイエット」を自ら実践し、第一人者となった南雲吉則医師(60)は、数々の著書の中でそのメリットを語っている。南雲氏自身、40代半ばで1日1食ダイエットを始め、体重を77キロから62キロまで落として維持している。
ウェブサイト「宅ふぁいる便」のインタビュー企画「私の職務経歴書」で2011年7月、南雲氏は、1日1食にするとその分食事からの栄養吸収の効率が高くなると話した。また、1日のうちに食べる総量が減ることで内臓への負担も軽減されるので、健康にいいのだという。自律神経や免疫機能を高める効果もあるそうだ。肉類中心から野菜中心の食事に変えたことで消化がよくなり、便秘も解消されたとも明かした。HIROさんも途中、ベジタリアン宣言をしていた。
3食食べていたのが突然1食になると、空腹に耐えられなくなって継続できないケースもある。南雲氏も「食べる量をおさえるといっても、完璧にコントロールするのは難しい」と認める発言をしており、「重い夕食をとった翌朝は食事を抜く」「昼食を食べると眠くなるから減らす」などと試していく中で、自然と1日1食の生活に落ち着いていった。
どうやらHIROさんのダイエット法は、理にかなっていたといえそうだ。今後も「1日1食」を続けていけば、以前の風貌とは似ても似つかない超イケメン芸人に生まれ変わるかもしれない。