萩生田官房副長官「韓国側も国民説明に努力をしている段階」
現時点では日本側の反応は抑制的だ。萩生田光一官房副長官は4月27日午前の会見で、上記の合意内容を参照しながら、
「(撤去が)『合意の前提か』ということになれば、そういった細かいことを逐条的に確認しあったわけではなく、やはり、この問題を最終的かつ不可逆的に次世代に引き継がない、お互いに日韓で新時代の新しい関係を築いていこうということが日韓合意の大きな意義でありますから、そういう意味では、細かいことのひとつとして、そういうことに含まれていると私は認識している」
と述べた。これは、明示的に撤去が前提だと合意したわけではないが、日本側は撤去されると思っている、という意味のようだ。その上で
「韓国側も国民説明に努力をしている段階なので、両首脳間で確認したとおり、日韓それぞれが今回の合意を責任を持って実施することが重要だと考えている」
と述べ、韓国政府が世論の説得に難儀していることにも一定の理解を示した。
菅義偉官房長官は同日午後の会見で、
「両首脳間で確認しており、その合意に基づいて両国が責任を持って実施をしていくことが一番大事」
と、これまでの認識を繰り返した。