44歳で急死したお笑い芸人の前田健さんは、路上で倒れた日、バラエティー番組「金曜★ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の収録に参加していた。不整脈の持病がありながら、50メートル走等に挑戦していたという。
ネット上では、番組収録と急死の因果関係を指摘する声もあるが、前田さんの「遺作」となった企画の放送を望む声が急増する事態となっている。
ロンブー淳「楽しそうで、元気そうに見えたのですが...」
前田さんは2016年4月24日19時すぎ、東京・新宿区の路上で倒れ、心配停止の状態で病院に救急搬送。一時蘇生したが、意識が戻らないまま26日未明に息を引き取った。
倒れた24日は、朝9時から15時まで「ロンドンハーツ」の人気企画「スポーツテスト」の収録に参加していた。同日の詳細は、テレビ朝日が26日の定例会見で明らかにした。
会見内容を報じた複数の記事によると、前田さんは午前中、50メートル走と走り高跳びに挑戦。ところが昼の休憩時に体調不良を訴え、医務室で診察を受けた。その後回復したため、午後は医師の了解を得た上で、腕相撲とリレーに参加した。
前田さんは不整脈の持病があったが、番組側は把握していなかったという。一方、事務所側は知っていたようで、同局は「本人に負担の大きいものに関しては、事務所と本人で相談して出演を決めていたそうです」と説明したそうだ。今回の収録に関しても、本人が「大丈夫」と話したため、参加したらしい。
番組のMC役を務めるロンドンブーツ1号2号の田村淳さん(42)は26日夕、「亡くなる前にロンドンハーツの収録で一緒でした」とツイッターで報告。「楽しそうで、元気そうに見えたのですが...この日もマエケンさんは、すごく面白かったです。お腹を抱えて笑わされました」と当時の様子を振り返った。