推理作家でシャンソン歌手の戸川昌子さん死去 「大いなる幻影」で乱歩賞

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   「大いなる幻影」などの作品で知られる推理作家で、シャンソン歌手としても活躍した戸川昌子さんが2016年4月26日、胃がんのため静岡県内の病院で死去した。同日、所属事務所が発表した。85歳だった。

   東京都出身。商社勤務を経て、1957年にシャンソン歌手としてデビュー。東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里(ぎんぱり)」などに出演する傍ら、推理作家としても活動した。ステージの合間に書いたという推理小説「大いなる幻影」は、62年に江戸川乱歩賞を受賞。63年に発表した「猟人日記」は翌年の直木賞候補になり、自身の出演で映画化もされた。

   所属事務所の発表によると、戸川さんは5年前に末期がんの宣告を受けていたが、歌手活動を継続していた。16年1月に病状が悪化し、病院で治療を受けていた。

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