義父(65)と娘(28)が2人の間で生まれた子を殺害したとして逮捕され、ネット上でも、事件へのショックが広がっている。
内田春菊さんの小説に「ファザーファッカー」という作品がある。養父が娘と性的関係を強いて、娘は家出する決心を固めていくといったストーリーだ。
娘は身を寄せていた女性に「殺害」を打ち明けた
それを地で行くような事態が新潟県で起きていたことが分かった。
報道によると、アルバイト作業員の義父と無職の娘は2014年夏ごろ、糸魚川市内の自宅で娘が出産したばかりの男児の首を刃物で切って殺害した疑いが持たれている。義父は、翌日ごろに男児の遺体をどこかに遺棄したという。義父は殺人と死体遺棄の疑いで、娘は殺人の疑いで、それぞれ16年4月25日に新潟県警に逮捕された。
毎日新聞などによると、娘の母親は2001年に娘を連れて義父と再婚し、事件当時も3人で暮らしていた。それが家の金がなくなったトラブルから母と娘の仲が悪くなり、娘が知人女性の手助けで16年2月20日に家を出ようとした。しかし、義父が「家庭内のもめごとに首を突っ込むな」と怒り、女性を殴って首に捻挫させるなどした。
娘はそれでも家を出て、愛知県内の女性宅に身を寄せた。娘が思い切って女性に男児殺害を打ち明けたところ、女性から説得され2月25日に愛知県警に自首していた。これを受けて、新潟県警が3月29日、女性にケガを負わせた傷害の疑いで義父を逮捕し、捜査に乗り出していた。
義父の自宅からは、犯行に使ったとみられる刃物が見つかった。しかし、義父は、容疑を否認しており、男児の遺体は4月26日夕現在、まだ見つかっていない。
小説さながらの衝撃的な事件が報じられると、ネット上では、驚きの声が上がると同時に、疑問も出ている。「義理の娘を幼少時から性的虐待していたのでは?」「なんで中絶せんかったの?」「里子に出すとか赤ちゃんポストに預けるとか方法あったのに...」といったものだ。