致命的な不整脈を自動的に止める装置
意識がなくなるような不整脈は、ごく短時間で命を奪う「致死性不整脈」に変化する恐れがある。最も危険なのが「心室細動」で、心室が1分間に300回以上不規則に震えるようにけいれんする状態。運動中の突然死がこれだ。心臓病を持っているのに気づかず激しい運動をして起こしたりする。
ただし、治療法はある。国立循環器病研究センターによると、例えば頻脈の対策として、カテーテルという細い管を足の血管から入れて、先端から高周波を流して心臓の筋肉の一部を焼くことで不整脈を起こさせない「カテーテルアブレーション」という方法がある。また、致命的な不整脈を自動的に感知して止めてしまう装置や、抗不整脈薬の開発も進んでいる。
特に、前触れもなく意識を失った経験が1度でもあれば、「致死性不整脈」を防ぐために、ぜひとも専門医の診察を受けておいた方がよい。