「目がゴロゴロ」「涙が出る」...5項目以上で要注意
ところで、どんな症状になるとドライアイに注意したらよいのだろうか。日本眼科学会では、ウェブサイトで簡単にできるチェックテストを紹介している。次の項目に5つ以上該当すると可能性があるので眼科を受診したい。
【チェック ドライアイ!】
□目が疲れる。
□目が乾いた感じがする。
□ものがかすんで見える。
□目に不快感がある。
□目が痛い。
□目が赤い。
□目が重たい感じがする。
□涙が出る。
□目がかゆい。
□光を見るとまぶしい。
□目がごろごろする。
□メヤニがでる。
また、「10秒間瞬きをせずに目を開けていられるか?」も大事なチェック項目。できなかったら要注意だという。
同じウェブサイトによると、ドライアイは次のような理由で発症しやすい。
(1)加齢とともに涙の分泌量や質が低下する。また、理由ははっきりしないが、女性の方がなりやすい。
(2)パソコン、スマートフォンなどの画面を長時間見つめ、目を疲れさせる。
(3)冬などの乾燥した季節や、乾燥した室内に長時間いる。
(4)コンタクトレンズを長時間つける。特にソフトコンタクトレンズの装着者はなりやすい。
(5)喫煙者。タバコの煙が眼表面や涙腺に悪影響をおよぼす。
(6)内服薬。血圧を下げる薬や向精神薬などに、涙の分泌を減らす成分が含まれている場合がある。
(7)点眼薬が合わない。点眼薬中の防腐剤の中に、涙の安定性を低下させたり、角膜を傷つけたりする成分が含まれている場合がある。
(8)ほかの様々な病気。結膜(白目の部分)の疾患や、涙腺・唾液腺などの疾患が原因で起こる場合がある。
何よりの予防法は、パソコンの作業などを長時間続けず、適度に休みを入れること、そして目の保養を図るために加湿器を用いたり、濡れタオルで目を覆ったりして目の周りの湿度をあげることだ。また、コンタクトレンズの使用時間を減らし、市販のドライアイ専用眼鏡を使うこともよいとアドバイスしている。