ファミマ広報「土に水をかけてほぐす際に割り箸などが必要になる」
J-CASTニュース記者が16年4月25日に東京都内のファミリーマートを訪れたところ、確かに「育てるサラダ」は総菜売り場の一角に陳列されていた。
特設された販促ポップにも、すでに出来上がったサラダの写真が大きくデザインされており、遠目で見た限りでは「栽培キット」を販売しているとは思えない。さらに、実際に記者が商品を購入したところ、レジの外国人店員は迷う様子もなく「割り箸」と「お手拭き」を付けていた。税込で498円だった。
ファミリーマート広報部は4月25日のJ-CASTニュースの取材に対し、「把握している限り、お客様から『普通のサラダと間違えて購入してしまった』という苦情が来たことはありません」と話す。
栽培キットを惣菜売り場の一角に陳列する理由については、
「普段ファミリーマートでカット野菜やサラダを購入しているお客様に、新たに栽培キットに興味を持って頂くため、近い場所に陳列しております」
として、「間違えて購入させる」ような意図は一切ないと念押しした。売り場の変更や注意書きを掲出するなどの対応は「現時点では考えておりません」という。
また、レジの店員が箸やお手拭きといった「飲食用」の消耗品を付けるケースが多数報告されている件については、
「割り箸やお手拭きを付けるかどうかの判断は、各店舗に任せているため、本部としては何とも申し上げられません。ただ、『育てるサラダ』では、土に水をかけてほぐす際に割り箸などが必要になるので、それを分かった店員がつけているのかもしれません」
と説明。その上で、記者が「普通のサラダと勘違いしているだけではないか」と重ねて質問したところ、「それについても、本部では分かりません」との答えだった。