防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は2016年4月24日、熊本地震に関する緊急報告会を開き、16日に大分県で観測された震度6弱の揺れは同日未明の「本震」(マグニチュード7.3)に誘発されたものだとする見解を示した。
青井真(しん)・地震津波火山ネットワークセンター長は、「熊本地震が別の地震を誘発し、強い揺れを観測した範囲が熊本から北東方向に広がった。ただ、本震と地震波が重なっており、震源や地震の規模の特定は難しい」などと話した。
防災科研の観測では、観測点の近くで小規模な地震が発生。本震だけなら震度4程度だった揺れが震度6程度に強まったという。