「自分は何もできないもどかしさが叩きに転化」
太田さんが語ったのは、「叩く人たち」の根底にあるのは、被災地のために「自分は何にもしてない」というもどかしさなのでは、という見立てだ。
太田さんは、テレビなどで被災地の人々のがんばり、あるいは有名人の支援などを見て、自分でも何かしなくては、という気持ちになったとしても、「大半は何もできない。当たり前じゃないですか。もう自分の生活で目いっぱいなわけですから、誰もが何か(支援を)やっているわけじゃない」。そうした「何もできない」という気持ちの吐きだし先として有名人が標的になっているのでは、というのが、太田さんの考えだ。
「『自分はなんにもしてないな』という気持ちになるのもわかるんですよ」「だから根底には優しい気持ちとか(があって)、自分が(支援を)できないもどかしい、自分を責める気持ちが他に行っちゃってる」と、彼らの気持ちに一定の理解を示した。
なお「サンジャポ」には、モデルのダレノガレ明美さんも出演。ツイッターなどを通じて被災地への支援情報拡散に貢献しているダレノガレさんにもやはり一部から非難があるというが、「たくさんの人が感謝してくれているので、それ(非難)はもう置いといてどんどん発信してかなきゃ」と語った。