火がついたように泣きわめく息子を押さえて...
複数のママ向けサイトをみると、こんな声がつづられている(要約抜粋)。
「お風呂に入れるたびに2歳の息子のペニスが気になって仕方がない。尿道から見える恥垢が小児科からアドバイスされた『清潔な状態』にほど遠いから。皮をむかないと洗えないじゃないの。出産前の母親教室では、『オムツを脱がしたらキレイにしてあげましょう』までは説明するが、一番知りたいところはボカされた。使った人形も、何もないツルツルの股間を拭くだけだったし」
「息子は2歳。1歳の妹が保育園で聞いたらしく、『男の子はむかないと』と言いながらトイレでむいてあげたら、本人も喜んでむくようになった」
「意を決し、むきむき体操に挑戦した。2歳の息子を仰向けに寝かせ、手足を夫に押さえてもらう。......火がついたように泣きわめく息子。『かわいそう。やめようよ』と言う夫。騒ぎを聞いて駆けつけた両親も『そんな小さいうちからせんでもいいよ。大丈夫、そのうちむけてくるから』と同調した。ずっとむけなかったらどうするの! 何を根拠に軽々しく言うの!と腹立たしかった」
包茎には皮が亀頭にくっついてむけない真正包茎と、皮がむける仮性包茎があるが、生まれたばかりの赤ちゃんはほとんど真正包茎だ。日本小児学会の公式サイトの「包茎」を見ると、「新生児ではほぼ100%、1歳までに約80%、1~5歳では約60%が真正包茎。一般的に子どもの包茎はほとんど治療を必要としない」と書かれている。ただ、亀頭包皮炎、尿路感染、排尿障害などの病気が伴うときがあり、その場合は治療が必要だという。
一方、「むきむき体操」の提唱者、岩室紳也医師のウェブサイトをみると、こう書いている(要約抜粋)。
「オチンチンの皮をむくべきか、むかざるべきか。答えは簡単。清潔にしたいのであれば、『むいて、洗って、また(皮を)戻す』を続けなければなりません。私は7000人の子どもを『むきむき体操』で指導し、手術なしでむけるようにしてきました。『放っておけばいい』という先生方へ。包皮内を洗わないとHPVウイルスがたまり、陰茎がんや女性の子宮頸がんの原因になります。そこまで考え、『自然にむけるまで待とう、オチンチン』とおっしゃるのですか」