子どもの「工作」が被災者にも役立つ
大人以上に避難生活がつらいのは、子どもたちだ。国際NGOの「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」はウェブサイト上で、「避難所でもできる遊び」を紹介している。空間や物が限られた避難所でも楽しめるものだ。
例えば、避難してきた人たちが使えるスリッパを新聞紙で折る、チラシやコピー用紙を利用して紙のお椀やコップをつくる、といったもの。サイト上には、そのつくりかたが図解されており、「『遊び』が、日常性を回復するために大きな役割を果たします」と説明があった。
2016年4月21日付の朝日新聞デジタルでは、熊本県益城町の避難所になっている小学校で、「グラウンドの鉄棒に干した洗濯物をネットにみたて、バドミントンをする子どもたち」が紹介された。厳しい生活環境のなかでも楽しみを見つけるのは、子どもの方が上手かもしれない。
ただ、避難所生活が長期化するにつれてどうしても気分が晴れず、精神的に不安定になる人が出てくるかもしれない。熊本地震の避難所にも、徐々に「心のケア」を行う医療チームが派遣され始めた。つらいときは迷わず、専門家に相談をしてほしい。