ペット用「備蓄用品」はコレだけ揃えておきたい
そして、避難所に入る以前の心構えとして、震災直後に迷子になっても困らないよう次のアドバイスもしている。まず、犬の場合。
(1)室内犬でも、普段から首輪と迷子札(飼い主の連絡先など)をつける。
(2)マイクロチップを首の皮膚の下に埋め込む。これはマイクロチップ読み取り器に当てると個体の識別番号が表示され、飼い主が特定できる。また、人に飼われていることがわかり、不幸な殺処分をまぬがれる。
(3)飼い主は、鑑札と狂犬病予防注射済み票をいつも装着する。
猫の場合はこうだ。
(1)普段から首輪と迷子札をつける。ただし、首輪は引っかかりを防止するため、力が加わると外れるタイプがいい。
(2)マイクロチップ。
また、人間と同様にすぐに持ち出せるよう避難用品をバッグに入れて用意しておきたい。まず、優先度の高い物は次のとおりだ。
ペットフードと飲料水(少なくとも5日分)、予備の首輪・リード(伸びないもの)、食器、ガムテープ(ケージの補修など多用途に使える)、飼い主の連絡先とペットの写真(行方不明時に有効。スマートフォンに画像保存も便利)。
優先度がやや低い物は次のとおりだ。
ペットシーツ、排泄物の処理道具、トイレ用品(猫の場合は使い慣れたトイレ砂)、タオル、ブラシ、おもちゃ(避難所で気を紛らわす)、洗濯ネット(猫や小型犬は中に入れて運びやすく、暴れた時に押さえやすい)。
最後に、実際に避難所までペットと一緒に、人間とペットの両方の備蓄品を持って、避難訓練をしておくことをオススメしたい。
(2016年4月22日18時50分追記)なお、本文中に「熊本県庁が、4月18日に『被災ペット救援物資の受け入れは現在停止しています』という声明を発表した」と書いていますが、熊本県庁はその後方針を変えて、4月22日に「ペット救援物資の受付を開始し、避難所、市町村、保健所等を通じて被災ペットと飼い主の方にお届けできるようにいたします」という声明を発表しました。