スマホの買い替え、0.1年延びると30万台強の販売が翌年回しに
国内のスマホの中でiPhone人気は圧倒的だ。IT専門調査会社のIDCジャパンの「国内携帯電話およびスマートフォン端末の2015年(1月~12月)」の出荷台数によると、2015年のスマホ出荷台数は、従来型の携帯電話からの移行が進み、前年比3.6%増の2749万台となった。シェアをみると、アップルが前年から6.3ポイント下落したが、52.4%を占めて首位をキープ。2位のソニーが14.4%、3位のシャープは9.6%と、他の追随を許さない。
一方、ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GfKジャパン)の「スマートフォンの販売動向と使用実態調査」によると、スマホの買い替え年数は2.08年(2015年7月時点)で、年々延びているという。14年7月時点では1.99年だった。
GfKジャパンの試算では、スマホの買い替えが0.1年延びると、30万台強の販売が翌年に先送りされるとしている。
買い替え(寿命)を感じるタイミングとしては、「電池が1日もたなくなった」ときや「アプリの動きが鈍くなった」とき、「画面が割れてしまった」ときなどがあるが、寿命を感じるタイミングが「2~3年」にあたるとの指摘は少なくない。
インターネットなどに寄せられた声にも、
「実際、たいていの人は2年くらいで代えるだろう。スマホは・・・」
「3年使う前に買い換えるから、別にって感じ」
「3年も経てばスペックかなり変わるし、買い換えるタイミングとしてはちょうどいいんじゃないかな」
といった声もみられる。
なかには、
「家でフル充電したのに突然死してしまうこともあるし、周辺機器も破損してくる」と、現実2~3年での買い替えを余儀なくされるとの指摘もある。