「あ~~みなさん庶民ですねぇ、3500円以上するそうです!」
山中アナはこの日、同番組の「政治部キャップ」として自民党本部からレポート。「安倍陣営は高級ホテルでカツカレーを食べておりました」とし、「いくらぐらいすると思いますか?」とスタジオに向けてクイズを出題した。
「2000円くらい?」「3000円?」との声が上がると、「あ~~みなさん庶民ですねぇ、3500円以上するそうです!」と種明かしし、
「3500円が普通のカレーだそうで、カツを乗っけると特別オーダーでもっと高くなるそうです」
と話した。直接的に批判する言葉はなかったが、実際より安く見積もった出演者陣を「庶民」と呼び、「もっと」の部分を強調して解説していたことから、視聴者の目には「安倍氏ら自民党関係者の庶民感覚とのズレを批判的に伝えた」と映っていたようだ。
そのためネット上では、今回の弁当ツイート騒動は一種のブーメランとみなされ、「山中真のブーメラン芸」「あの時のカツカレーと今の被災地のお弁当、どっちが大事?」といった声も目立っている。
なお、山中アナが被災地で食べた弁当について、MBS広報部はJ-CASTニュースの取材に「避難所等で被災した方々に支給されていたものではなく、被災せずに通常営業している店舗で社員が購入したもの」と説明。購入店舗は「熊本市内とみられる」という。
同局は「食事をとれない被災者の方が多くいる中で、配慮を欠いた行為。申し訳ない」と話し、再発防止に向けて指導するとしている。
熊本地震の取材では、関西テレビの中継車がガソリンスタンドの列に割り込んだことが問題になったばかり。ネット上では、他にもマスコミ関係者の行動を問題視する「現地報告」に関心が集まっている。こうしたマスコミ全般への不信の象徴として、山中アナに抗議が殺到している面もありそうだ。