首都圏で盗まれたつり革は別の手口の可能性
東京メトロは今回の事件をどうとらえているのか。広報に話を聞くと、つり革は塩化ビニール製とナイロンバンド制の2種類があり、120キロ以上の耐久があるため、報道を見て「本当にちぎれるのか不思議に思った」などと語るなど、想定外の出来事だったということが分かる。警視庁の説明のように、
「グルグルとねじり回すことによって引きちぎりは可能か」
については
「わからない」
ということだった。3分間でこうした一連の行動ができるとしたら、何か特殊なコツのようなものがあるのかもしれない。首都圏では15年11月からつり革の盗難が相次いでいて、その数は400を超えたとされている。報道によれば今回の事件から警察は何らかの糸口をつかむための捜査を始めたとしている。それについては、
「盗まれたつり革は引きちぎられたものではなく、そっくり無くなってしまったのが殆どです。一気に十数個が消えたこともあり、別の手口による犯行だと思います」
と東京メトロ広報は話している。