避難所で「生理用品は不謹慎」だから配布されず? 3.11めぐる「うわさ」が浮き彫りにした価値観の差

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「生理用品届けろ」 男が言うと「気色悪い」

   また、「女性セブン」(11年4月14日号)の記事は、大震災発生から2日後の3月13日に生理用ナプキンを被災地の避難所に運び込んだ女性が、現地住民から「心ない言葉」を掛けられたというエピソードを紹介している。2つの情報を見る限り、「うわさ」が生まれる素地はあったと言えそうだ。

   ユニチャームの公式サイトによると、月経は一度始まると、何日にもわたって出血が続く。個人差はあるものの、経血の量も生理用品なしでは対応しづらい。

   一方で、そうした状況に理解を示しつつも「男が生理用品に詳しくなくていい」「都合のいい時だけ生理に理解を求めようとすんな」という声も、ツイッターに寄せられている。

   今回話題となったツイートとは直接関係ないが、漫画家の小林よしのりさんも16年4月17日のブログにこう書いている。

「(ワイドショーのコメンテーターが)被災地の女性のために生理用品を届けるべきだと言っていたが、わしが古いせいなのか、そういうコメントは女に言わせるべきであって、男が言うと気色悪いと感じた」

   ともあれ、生理用品が熊本の被災地に次々搬入される様子は、すでにマスコミ報道で伝えられている。河野太郎防災担当相も4月17日、熊本県の要請をうけて生理用品2.6万枚を搬入したとツイッターで明かした。

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