熊本地震後、被災地入りしていた毎日放送(MBS)の山中真アナウンサー(39)がツイッターで謝罪した。
被災者の食料や水の不足が深刻になる中、「現地で弁当を調達したのではないか」としてネット上で批判を呼んでいた。
「配慮に欠けた行為で申し訳ありませんでした」
ツイートによると、山中アナは地震発生の翌日(2016年4月15日)から被災地で取材をしていたようだ。現地の様子を詳細に伝える中、16日夜には弁当の写真を投稿。「やっと今日の1食目。食料なかなか手に入りにくいです」とつづった。
ごはんの上に数種類の揚げ物がのった弁当で、とりわけ豪華なものというわけではないが、被災者の食料と水の不足が報じられている最中。ネット上では、ツイート内容から現地で調達したものと判断した人が多く、
「TV局アナ 被災者横目に食糧現地調達」
「食料の現地調達は厳禁ですよ」
「この弁当を食べた分、被災者の一人が食事できないという現実を認識しましょう」
といった批判が相次いだ。
また、18日未明には「やっとホテル到着」「今日はホテル前のラーメン屋さんがやってるのでそこで夕飯頂きます」とツイートしたが、これに対しても疑問の声が出ていた。
すると18日夜、山中アナは
「このたび被災地取材でのお弁当やラーメンなど食事に関するツイートで被災地のみなさんに不快な思いをさせてしまいました。配慮に欠けた行為で申し訳ありませんでした」
と謝罪し、ツイートを削除した。
被災地におけるテレビ局員の行動としては、関西テレビの中継車がガソリンスタンドに並んでいた車の列に割り込む迷惑行為をしたとして物議を醸し、18日に公式サイトで謝罪している。
(19日14時50分追記)毎日放送の広報部は19日、J-CASTニュースの取材に対し、「弁当は避難所等で被災した方々に支給されていたものではなく、通常営業している店舗で社員が購入した」と説明。店舗は熊本市内とみられるといい、山中アナはこれを受け取って食べたのだという。「食事をとれない被災者の方が多くいる中で、配慮を欠いた行為。申し訳ない」とし、再発防止に向けて指導するという。