「九州中部」活断層地震の高確率、3年前に公表されていた 関東の「危ない」断層帯はどこか

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「糸魚川―静岡構造線断層帯」を含むエリアは30~40%

   地域別予測の第2弾は関東地区が対象で、15年4月に発表された。全24断層帯を6つの区域に分けて評価しているが、区域ごとにかなりばらつきがある。30年以内にM6.8以上の地震が起こる確率が最も高いのは、静岡・山梨から長野・新潟にかけて南北に延びる「糸魚川―静岡構造線断層帯」を含むエリアで30~40%で、今回の九州中部よりも高い。想定される最大の地震の規模はM8.1に達する。

   次に高いのは、静岡、山梨、房総半島南部をぐるっと横断するエリアの15~20%だ。このあと、関東北部は4~5%、伊豆半島や長野県北部は2~3%で、埼玉、東京、千葉から房総半島北部の首都圏の大半をカバーするエリアは1~3%だった。

   これらを合わせた関東全域で発生する確率は50~60%と予測されている。

   九州と関東の「地域別予測」は、政府の地震調査研究推進本部のホームページで閲覧できるが、熊本地震の発生以降、つながりにくい状態になっている。また、政府は今後、10年程度をかけて、近畿や中部など全国の断層の評価を進める考えだ。

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