高齢者の口腔ケアに配慮、液体歯磨きを備えよう
避難所で長時間じっとしているのを避け、1日に何度か体を動かすことは、個人の心がけでできる。問題は、水の確保だ。熊本地震では4月18日現在も断水が続いている所が多い。給水所は、長蛇の列で数時間待ちも珍しくない。
一方で、給水所の場所によっては「列がほぼない」といった情報がツイッター上で出始めた。またJ-CASTニュースが4月17日に報じたように、清潔な湧き水を利用する動きもある。
とは言え、震災時に必要な水を手に入れるのは困難が伴う。水がないと歯磨きひとつとっても難しい。先述の厚労省「ガイドライン」では、歯磨きやうがいによる口腔ケアの重要性を指摘する。特に高齢者は、口の中が不衛生な状態が続くと、口内の細菌が肺に入り「誤えん性肺炎」につながる恐れがある。当たり前だが、「まさかの時」のために普段からの水の備蓄が望ましい。また、水がない場合の口腔ケアを考え、「液体歯磨き」を用意しておくこともオススメだ。口内を歯ブラシですすいだ後、吐き出せば水で洗わなくてすむ。