熊本県を中心とする大地震が起きて以降、芸能人のSNS投稿が波紋を呼ぶケースが目立っている。
ファンとの気軽な交流を楽しめるSNSのはずが、大きな災害が起きると、たちまち「不謹慎」「不快」として批判にさらされる。こんな現象にネット上で議論が起き始めている。
西内まりや、「頑張ろう」投稿まで削除して謝罪
女優の長澤まさみさん(28)は2016年4月14日22時50分ごろ、インスタグラムに女優のりょうさん(43)らと笑顔で写った写真を投稿。「りょうセンパイ!!!!本当かっこ良かったっス!!!!」と興奮気味につづった。
だが、熊本で強い地震が起きたばかりとあり、コメント欄には「不謹慎」「タイミングが悪い、テレビを観よう」といった声がいくつも寄せられた。ほどなくして、長澤さんはコメントもつけずに写真を削除してしまった。
福岡県出身のモデル、西内まりやさん(22)の投稿も問題視された。
地震発生後、西内さんはツイッターで現地を気遣うツイートを繰り返し投稿。16日には、自身のアカウントに寄せられた被災地への応援メッセージをリツイートする企画をスタートした。合わせて、非常時に必要な物を一覧で紹介し、自撮り写真を添えて「頑張ろう。支え合おう」とエールを送った。
これには好意的な声が数多く寄せられたが、一部からは「最後の自撮りいりますか?」「偽善者」との批判的な声もあった。すると、西内さんは先の投稿を削除し、
「今の状況で私が発する言葉、行動によって不快な気持ちにさせてしまっている方々ごめんなさい」
と謝罪。「私なりに、1人でも多くの方と共有したい。見守ってるよ。という気持ちで更新させてもらっています」と説明し、理解を求めた。
ただネット上では2人の投稿内容について「別にいいのに」「何が悪いんだ?」という声も少なくなく、削除したことを疑問視する声も目立っている。
菜々緒セクシー写真ではファン論争が勃発
モデルの菜々緒さん(27)の投稿をめぐっては、ファンらによる言い争いが勃発中だ。
菜々緒さんは14日以降、インスタグラムにファッション誌用に撮影したという写真を複数枚投稿。17日には「下を見ている人は前を。前を見ている人は上を。上を見ている人は未来を」という文章とともに、ベッドに横たわるセクシーな写真を公開した。すると「不謹慎」「ズレてる」「自分の写真より義援金の振込先や必要物資の送り先を」といった批判が目立つようになった。
しかし、こうしたネガティブな反応に対しては「反論する前に募金しにいこうぜ」「なぜ震災に結び付けて意見してるの?」「何もかも自粛して毎日悲しい顔して過ごしてなきゃいけないのか」といった反論も相次ぎ、本人不在のままコメント欄上で議論が続いている。