梅毒の感染者数が前年比2倍に 大都市圏でより顕著に増加

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   性行為で感染する「梅毒」の患者数が増加している。国立感染症研究所が2016年4月12日付で発表した資料によると、16年1~3月に梅毒と診断されたのは、前年同期比2倍にのぼった。

   梅毒の感染者数は1967年から毎年減少していたが、2010年を境に再び増加に転じている。16年1~3月の感染者数は796人で、397人だった15年の同時期から倍増した。全国的に増えているが、東京都は350人で前年同期比2.4倍、大阪府は100人で同2.3倍、愛知県は37人で同2.6倍と、大都市での増加が際立った。

   梅毒は、性行為により粘膜や傷口から病原菌が侵入して感染する。感染してから約3週間後、感染した部位(陰部、唇など)に小さな発疹ができ、約3か月後には発疹は全身に及ぶ。数年後には皮膚、筋肉、骨などに腫瘍ができ、死に至る場合もある。

   感染研は、梅毒の感染を防ぐため注意を呼びかけている、具体的には、(1)予防のため性行為時にコンドームを適切に使用する(2)オーラルセックスやアナルセックスでも感染する(3)梅毒は免疫を得られないため、何度でも感染するおそれがある――という点を啓発している。

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