イワシの死骸が大量漂着、異常な「大漁」...
なぜこのような関連性が認められるのか。様々な事例から地震前にみられる動物の「異常行動」を指摘した大阪大学名誉教授の故・池谷元伺氏(電子工学)は著書「地震の前、なぜ動物は騒ぐのか―電磁気地震学の誕生―」(1998年刊行、日本放送出版協会)で、「深海魚の出現」を地震の予兆現象として挙げている。
地震発生前、地中の岩石破壊で生じる電磁波パルスを魚がキャッチ。水中に流れる電磁波に反応した魚が普段見せない行動をとる、という理屈らしい。
確かにメガマウスに限らず、魚が異常行動で地震を予知している、との話は以前から見られた。 東日本大震災の直前、経験したことのない「大漁」を味わった地元漁師らは「魚たちは地震と津波を事前に予知した」などと証言している。2012年には、千葉県と神奈川県の海岸にカタクチイワシの死骸が大量に打ち上げられ、ネット上で「大地震の予兆ではないか」とささやかれた。ただこの時は、直後に大地震は起きていない。
メガマウスの発見と地震発生の関連は未だ科学的に証明されていないが、時期が時期だけに、いささか「不気味」ではある。