オーラルケアメーカーのサンスター(大阪府高槻市)は、歯ブラシに取り付けて歯を磨く動きを感知し、スマートフォン(スマホ)と連動させて歯磨きをデータ化、正しいみがき方へと導くデジタル機器「G・U・M PLAY(ガム プレイ)」を2016年4月18日に発売する。価格(税別)は5000円。
「G・U・M PLAY」は、専用の歯ブラシの持ち手部分に取り付けて使う。加速度センサーとブルートゥースを搭載しており、歯みがき動作を感知してリアルタイムでスマホへ伝送する、いわば「スマート歯ブラシ」になる。口内の位置を16か所に分けて認識し、同社独自のアルゴリズムで歯みがきをデータ化する。
間違った磨き方だと効果が半減
スマホに送られたデータを元に、あらかじめダウンロードした専用アプリが歯科衛生士のブラッシングの動きにどれだけ近いかを100点満点で採点する。16か所それぞれの磨き具合を評価し、5段階に色分けされたうえで、「どの部分が適切に磨かれていないか」「磨いた時間はどれぐらいか」が計測・表示される。これらのデータの記録・分析結果を踏まえて、歯磨きのアドバイスがアプリ上に表示される。
日本歯科医師会常務理事・倉治ななえ氏は健康情報サイト「プラスウェルネス」に寄せたコラムで、虫歯や歯周病予防には毎日の歯みがきが大切だが、間違った磨き方だと効果が半減してしまうと指摘している。「G・U・M PLAY」を継続的に使うことで改善点が明らかになり、正しい磨き方が身につきそうだ。