北海道新幹線の「お寒い乗車率」巡る熱い議論 この数字でも「好調」という根拠

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「桜前線が北上するのにあわせて利用者増」を期待

   ただ、乗車率をみると、東京を発着する新幹線の利用が31%(下り28%、上り33%)に達しているものの、仙台や盛岡、新青森を発着する新幹線は13%(下り20%、上り7%)と伸び悩む。

   そのため、JR北海道は仙台などの東北で重点的に営業活動を強化する考え。「青森―函館間はもともとビジネス利用が少ない区間なので、観光客の取り込みが重要と考えています。ゴールデンウイークには、桜前線が北上するのにあわせて利用者が増えることを期待しています」という。

   4月28日~5月8日の大型連休期間中の予約状況は、10日時点で約6万8300席が埋まり、予約率は27.7%。前年と比べると約2.4倍(夜行を含む)に増えている。

   さらに、7~9月に展開する「青函デスティネーションキャンペーン」に向けて、観光PRを加速。道外の旅行会社向けに北海道新幹線を利用したツアー企画を携えて営業に歩くほか、函館で開催されるビジネス会議などの販売を促進していく。

   北海道新幹線の1日あたりの平均乗車率「27%」は、当初予測していた1年間の乗車率(26%)とほぼ同じ水準にあたる。JR北海道の島田修社長は2015年11月に、利用者の見通しについて「最低でも1日あたり、往復で5000人程度に利用してもらえるようにしたい」と話していた。

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