事前の断りがなければ「気分を害するのが当然」
マギーさんといえば、モデルとしての体型を維持するため「炭水化物抜きダイエット」を続けていることで知られる。14年11月24日放送のバラエティー番組「しゃべくり007」(日本テレビ系)に出演した際には、「写真集などの撮影の際は、1週間ぐらい前から、グリーンスムージーかサラダしか食べない」などとストイックな一面を披露していた。
そのため、ネット上ではマギーさんが「ダイエットのためにシャリを残した」と見る向きが強い。ツイッターなどには、「(ダイエットのためシャリを残したい)気持ちは分かる」と同情論もあるが、「自分のダイエットが第一で職人さんの気持ちを考えていない」との批判の声が上がっている。
では、自分が握った寿司から「ネタだけをはがして食べられた」職人は、いったいどう感じるのだろうか。
寿司職人の養成学校「東京寿司アカデミー」の広報担当者は、16年4月14日のJ-CASTニュースの取材に、「握り手から見れば、あまりしてほしくない行為であることは確かです」と語る。続けて、「番組の都合もあるのでしょうが」と前置きした上で、
「もちろん、事前に『シャリを食べられない』理由を伝えて頂ければ、きちんとした教育を受けた職人であれば、お客様の要望に合わせて調理します。とはいっても、何の断りもなく自分の握った寿司を『分解』されたら、気分を害するのが当然でしょう」
と話した。