看護師が目を離したすきにカルテの間に茶封筒を挟み込む
番組では、医師へのアンケートをもとに「袖の下は、こうやって渡してくれれば有り難い」というコーナーまで登場。回診の際に看護師が目を離したすきに(1)カルテの間に茶封筒を挟み込む(2)医師のポケットに入れる、といった「手口」が紹介された。「感謝の気持ちを込めて手紙を書いてきました。自宅でじっくり読んでください」などとして患者が医師に手紙を渡し、その中に紙幣を忍ばせるといったやり方も喜ばれるという。
おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長は、
「あるある。看護師さんの前で渡されると、やっぱり『先生受け取ってる、私らもらってない』となるので、やっぱり受け取れない」
などと納得した様子。
パークサイド広尾レディスクリニックの尾西芳子医師は
「白衣を着ているとポケットに知らない間にスッと入れられていることがあるので、手術の後とかに深刻な話をしにいく時は、白衣を着ないで、ポケットのない服をきて行くようにしている」
と内情を明かし、聖マリアンナ医科大学病院の高田女里は
「入れられたら断れないので、『ありがとうございます』と、素直に受け取ります」
と、率直な感想を述べた。
番組の中で異色だったのが順天堂大学医学部付属順天堂病院の高橋和久副院長で、
「基本的にはお断りするようにしている。寄付という形で研究目的に、ということで医局に入れていただいたりすることはある」
と話していた。
ただ、あくまで質問は「袖の下をもらったことがある」という過去の経験を問うもので、「今でも袖の下が日常的に横行しているかどうか」については、番組内で明示的に議論されることはなかった。