神奈川県川崎市の東急電鉄・溝の口駅前にあるバスロータリーに市バスが大集結して身動きできなくなっている写真が、インターネット上で大きな話題となっている。
10数台ものバスが狭いロータリーの中に押し寄せ、「異様」とも言える光景が生まれたきっかけは、東急線ではなく、「JRの遅延」だった。
JR南武線の遅延きっかけに「玉突き」で影響広がる
写真は2016年4月13日朝8時頃、ツイッターに投稿された。溝の口駅南口のバスロータリーで市バスがひしめき合い、一歩間違えると衝突の可能性もある危険な状況だ。
写真を見たツイッターユーザーらは
「何かあったん...」
「大変なことになっとる」
「一体なんなんだ...」
と心配する声を寄せた。
一体何があったのか。
川崎市交通局はJ-CASTニュースの取材に「きっかけはJR南武線の遅延でした」と明かす。7時頃、津田山駅と武蔵溝ノ口駅間の踏切で一般車が立ち往生。
バスロータリー近くの踏切が開かない状態が続き、これに伴い、車道で渋滞が発生した。市バスもこの渋滞に巻き込まれたため、ロータリー内が「大混雑」に陥ったというわけだ。
ロータリー内の「大混雑」は7時50分頃から9時頃まで続いた。JR南武線の遅延解消で徐々に緩和されたが、およそ1時間、ロータリーからバスが溢れだす状況だった。
「JR南武線のダイヤは7時台に41本、8時台に44本とかなり過密な状況です。いったん遅延が生じると、踏切との兼ね合いもあり、玉突き式に影響が広がってしまうようです。JRの遅延に合わせてバスの乗客が減るわけではないので...」
交通局の担当者によると、南武線の遅延に連動して、これまでも「1年に数回のペース」でロータリー内の「大混雑」が起こっているという。