「頑張らないで」のひとことが転機に
ストレスをためなくするにはどうしたらよいのだろうか。30年近く、ひどい下痢と便秘の双方に悩む50代女性が登場した。病院に駆け込むことがしばしばで、いつも整腸剤を出され、医師から「ストレスをためないように」と注意されていた。それがまたストレスになっていたのだ。
5年前、あるカウンセラーと出会い、「頑張らないで」と言われたのが転機となった。気持ちが楽になり、「食物繊維の多いものをとらなくちゃ!」という強い義務感が消え、好きなものを料理に加えるようになった。すると、少しずつ症状が改善していったという。
伊ノ原「よかった。『あっ、そうか』とこの話で楽になる人が多いでしょうね」
山名医師「そのとおりです。気にするのが一番よくありません。排便回数は、多い人で1日に3回、少ない人で3日に1回くらいまでは正常です」
いとうあさこ「えっ、1日に3回? ゴカイ(誤解)していました」
伊ノ原「なに、1日にゴカイ(5回)もしているの?」(スタジオ内爆笑)
ところで、便は病気のサインでもある。便の状態から思わぬ大病がわかることがある。番組では「痔ではないか」と軽く考えていた血便から、偶然、初期の大腸がんを発見して命拾いをした女性を紹介した。トイレで流す前にぜひ自分の便をチェックしよう。ポイントは次のとおりだ。
(1)スジ状に赤い血が混じる→大腸がんの疑いがある。
(2)全体が赤黒い→大腸がんと胃かいよう。
(3)鮮血をともなう→大腸がんと痔。
(4)ゼリー状の血がともなう→かいよう性大腸炎(注:原因不明の難病)。
(5)白っぽい→肝臓病。
(6)「タール便」という炭のように黒い→胃かいようと十二指腸かいよう。