「EDなら治療薬で解決できるが...」と専門家
膣内射精障害は、どんな女性ともダメな場合もあれば、特定の相手とだけダメな場合もある。治療するのは非常に難しい。男性不妊治療が専門の岡田弘・独協医科大学越谷病院泌尿器科主任教授は、著書の「男を維持する『精子力』」の中でこう書いている(抜粋要約)。
「ED(勃起障害)なら治療薬でほとんど解決できるが、膣内射精障害の根はもっと深い。相手の女性にとっても深刻だ。『セックスしても気持ちがよさそうでないのは、自分に原因があるのかしら』と悩んでしまうからだ。また、子どもがほしいのにできないこともつらい」
「女性の膣の刺激に近いオナニーホールという器具(商品名・TENGA)を使う方法があるが、矯正できるかどうかは個人差が大きい。奥さんより、TENGAを愛してしまう人も増えている。悪いオナニーを矯正するには2年くらい時間がかかる。しかも全員が治るとは限らない。もしも子どもを望むのなら、人工授精という方法があることを知ってほしい」
「床オナ」の危険性については、お堅いNHK教育テレビ(Eテレ)の高校生向け番組「オトナへのトビラTV」(2014年7月17日放送)でも取り上げた。出演した泌尿器科医の岩室紳也氏が若い人にこう呼びかけていた。
「オナニーは手でしましょう! これからは弱い刺激のオナニーに慣れていきましょうね!」