初めて会う相手とのデートでは、第一印象の「姿勢」の良し悪しが決め手になるという研究を米カリフォルニア大学のターニャ・バーチャクルセムスキー博士のチームがまとめ、米科学アカデミー紀要(電子版)の2016年3月28日号に発表した。
欧米では、「オンラインデート」や「スピードデート」が盛んで、「一発勝負」で相手を魅了するノウハウが若い人の関心を集めている。アナタも自分の「姿勢」に気をつけて。
両手を大きく開き「開放的」な印象を
2013年に米シカゴ大学が発表した調査によると、全米で2005~2012年に結婚したカップルの約3分の1が、出会い系サイトによる「オンラインデート」で結ばれている。しかも、それらのカップルは「幸福度」が高く、結婚期間が長続きするという。
また、「スピードデート」といわれる集団見合いも盛んだ。男女が1対1でそれぞれ数分間(主催者によってもっと時間が長い場合もある)で次々と自己紹介していく。相手が気に入れば、その場で次回のデートの約束をする。日本の合コンに似ているが、短時間で多数とデートするのが特徴だ。いかに第一印象で自分をアピールするかが問われる。
研究チームは、144組のカップルが出会ってから4分間話をする「スピードデート」の録画を入手、特に「姿勢」に注目して分析し、デートの結果もう一度相手に会いたいと思ったかどうかをカップルたちに確認した。そして、デート中の男女の姿勢を次のポイントで評価し点数化した。
(1)背筋をきちんと伸ばして自信たっぷりに見えるかどうか。
(2)両手を大きく開いて「開放的」な印象を与えているかどうか。
バーチャクルセムスキー博士によると、「背筋を伸ばした開放的な姿勢は、その人の空間を広く見せるため、スケールが大きく映る。一方、両手が体幹に近くて閉じた姿勢は、その人を小さく見せてしまう」からだ。