「受け付け順に並べただけで、恣意的なものではない」
4作品すべてについて、ダメ出しする専門家さえ現れた。
スポーツ報知によると、前審査委員で日本グラフィックデザイナー協会会長の浅葉克己氏は、取材に対し、「4作品ともデザインとして低レベル」だと難色を示した。多くの意見を聞き過ぎると無難なものに集約されてしまうからだそうだ。白紙撤回された佐野研二郎氏(43)のデザインの方が「よっぽど良かった」といい、「世界に笑われてしまう」と嘆いたという。
ネット上でも、4作品については様々な議論になっており、
「なんだか ありきたりなデザインだな」
「前の東京五輪にあったダイナミズムとキレがない」
といった不満の声が出る一方で、佐野氏のデザインには否定的な声も多く、
「今回の方がずっといい」
との感想も相次いでいる。
各メディアのアンケート調査では、4作品のうちどれを推すかについては、バラバラな結果が出ており、群を抜くものはなさそうだ。
大会組織委の広報担当者は、平野敬子氏の批判について、「ブログの内容をまだ確認できていません」とコメントを控えたが、A案などの順列記号を用いたことについては、
「応募の受け付け順に並べただけで、特段恣意的なものではありません」
と説明。浅葉克己氏が4作品ともダメ出しをしたことにも、「個人の見方だと思いますので、コメントできるものではないです」としている。