インバウンド依存の事業展開に不安の声も
空港型免税店は、顧客が店頭で商品を選び、代金の支払いだけをすませる。商品は空港で出国手続きを終えた段階で受け取る仕組みだ。顧客にとってはブランド品などを割安で手に入れられるうえ、空港で商品を受け取るまで手ぶらでいられるなど魅力は多い。各社とも訪日外国人の増加で買い物需要のいっそうの高まりに期待し、顧客を引きつけようと考えている。三越伊勢丹HDや高島屋などの百貨店は、顧客を免税店に呼び込むことで、免税品以外の商品の購入増にもつなげたい考えという。
ただ、免税店としては、空港まで商品を輸送しなければならない上、品ぞろえの充実も欠かせないとあって、負担は大きいとされる。このため、全国の流通各社は三越伊勢丹HDなどの動向を注意深く見守っているのが現実だ。逆に、「将来は訪日外国人がどこまで伸びるかわからず、インバウンド依存の事業展開は不安」(流通関係者)との見方も根強く残っている。三越伊勢丹HDなど先行する各社の成否が今後の空港型免税店の広がりを左右することになりそうだ。