一度は落ちた候補を「繰り上げ」に、不透明の声
一方、すでにネット上では「似ているもの探し」も始まった。同放送では「Firefox」「吉野家」「Benesse」「北京オリンピック」といった「似たロゴ」が次々と挙げられた。またSNS上では「正直どれも似たり寄ったり」と最終候補作品同士が似通っている、と指摘する声もある。
また、新たな不安の種になっているのが「繰り上げ候補」の存在だ。1月上旬に行われた選考では、その時点の通過作品64点から、採用候補を4点と商標などの問題が生じた際の補欠候補4点、合計8点に絞り、商標調査を実施した。
すると、採用候補4点のうち3点、補欠候補4点のうち2点が引っかかってしまった。そこで、次点未満だった56点のうちひとつを「エンブレム委員会の総意から、投票で」繰り上げたという。
この繰り上げの仕組みは選考方法に明示されていなかったこともあり、会見では報道陣から不透明さを問う声が相次いだ。また、ネット上でも
「またケチがついたか」
「なぜ3点のまま最終候補にしなかったのか」
と、冷ややかな目が向けられている。
エンブレムの最終決定は4月25日。今度こそ「炎上せず」愛されるロゴとなれるのだろうか。