世界保健機関(WHO)は2016年4月6日、世界の18歳以上の糖尿病患者数が、1980年の1億800万人から2014年には4億2200万人に達し、34年間で約4倍に増加したという調査結果を発表した。
発表によると、18歳以上の人口に占める糖尿病患者の割合は、同じ34年間で4.7%から8.5%へと増加した。特に中低所得国で急速に増えている傾向がある。経済成長にともない、食生活が乱れたり運動不足になったりする人が増えたことが背景にあるという。WHOは糖尿病の予防として、健康的な食事や適度な運動、適切な体重の維持に努めるよう促している。
糖尿病になると、血糖値を調整するのに十分なインスリンを生成できなくなり、正常な代謝ができなくなる。疲労や空腹を感じやすくなる、感染症にかかりやすくなるなどの症状が特徴で、一度発症すると完治はできないとされている。