賭博バドミントン2選手に「温情措置」はありか 「カジノ法案」の行方も複雑にからんで......

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   違法カジノ出入りが発覚したバドミントン男子の2選手について、ネット上は厳しい意見が多いが、関係者からは温情措置を訴える声も出ている。特に、リオ五輪金メダル候補だった桃田賢斗選手(21)は、その処遇が焦点になっている。

   東京都内で2016年4月8日午後に行われた2選手の記者会見は、報道陣約200人が集まるほどの熱気になった。

  • 硬い表情で会見する桃田賢斗選手(右)ら
    硬い表情で会見する桃田賢斗選手(右)ら
  • 硬い表情で会見する桃田賢斗選手(右)ら

記者会見は、報道陣約200人が集まるほどの熱気

「自分自身いけないことだと分かっていましたが、止められない自分がいて...」「ギャンブルをするスリルで、感覚がおかしくなっていました」

   ロンドン五輪元日本代表の田児賢一(26)と桃田賢斗の両選手はそれぞれ、記者の質問を受けて、こう声を振り絞った。 所属先のNTT東日本の調べによると、田児選手は2014年10月~15年3月、警視庁に摘発された東京都墨田区内の闇カジノ店を月に10回ほど訪れた。誘われて一緒に行った桃田選手も、1月まで計6回通っていた。田児選手だけは、その後の15年5月~16年1月も、同じ経営者による横浜市内のカジノ店に月数回通っていたという。

   店では、バカラ賭博などに1回数万~数十万円を賭け、田児選手は計60回で総額1000万円、桃田選手は6回で総額50万円の負けを出していた。

   2選手は、この騒ぎで体調不良を訴えているといい、会見でも、硬い表情で時々沈黙することが多かった。田児選手は、自らが桃田選手を誘っただけに、「本来なら自分が止めないといけない立場で、そういう責任があった」と認め、「もう一度桃田にチャンスを与えてやってほしい」と涙ながらに訴えた。

   リオ五輪のメダル候補だった2選手には、関係者からは、何とか温情措置が取れないものかとの声も漏れている。

   報道によると、日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は、「非常に残念」と報道陣の質問に涙ながらに答え、2選手についてリオに推薦するのは難しいとの見通しは示した。

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