「日本一入手困難」と言われるアイドルグループ「嵐」のコンサートチケット。抽選に外れた人はチケット売買サイトやオークションサイトで手に入れることになり、1枚数十万円の値が付いても売れていた。
しかし、2016年4月23日に福井県から始まる全国アリーナツアーでは、当選した人だけが入場できる顔認証システムが導入される。これで転売チケットでは入場できなくなるわけだが、それでもチケットを売りたいのが「転売屋」。懸命の「顔認証対策」がネット上に広がって話題になっているのだが...。
いまだに転売で1枚40万円以上の値が付く
「嵐」のコンサートチケットを手に入れるためにはまずファンクラブの会員にならなければならない。そして自分の顔写真を登録して応募する。金額は1枚9500円で、一人2枚まで買えるが、1会員につき1公演のみの申し込みとなり同行者の顔写真も登録する。これまでの本人確認は免許証などの身分証明書を提示し、写真付きの証明書がない場合は保険証のようなものでも可能だった。しかし、チケット転売者は買った人に自分の身分証明書を貸し出すといったことをするため、色んな抜け道ができていた。それで考え出されたのが顔認証システムの導入で、性能はモノスゴイらしい。
NECが開発したものが代表的で、目や鼻、口の位置や傾きやなどの特徴を照合し、所要時間は10秒もかからない。なんと1秒間に620万人以上の顔写真と照合できるのだという。ファンクラブ運営のテイパーズが導入し、「ももいろクローバーZ」や「B'z」といった人気グループで実施したところ、なりすまし入場は完全に防げている、という。