「公設秘書」は4年前に辞めたが、理由は説明せず
つまり、まったく根拠はないが、この秘書は、架空のレシートを使ってガソリン代の支給を事務所から受け続けていた可能性があるということらしい。
秘書は、12年7月で辞表を出して事務所を辞めたといい、それ以降は、不自然なレシートは見つかっていないという。しかし、山尾志桜里氏は会見で、辞めた理由や状況などは、明らかにしなかった。
山尾氏は、自分やほかのスタッフは不正な使い方はしていないと説明し、プリカを換金して政治資金などに使ったり有権者に物品を配ったりしたこともないとした。今後について、山尾氏は、前出の秘書に対し、「弁護士と相談して、必要な法的措置を取りたい」と話した。そして、説明の最後に、事務所運営について各種の指摘を受けたことを真摯に受け止めるとして、「私の監督が至らず、申し訳なく思っています」と自らの責任も認めた。
続いて質疑応答に移り、記者らからは、なぜ当時気づかなかったのかなどと追及を受けた。これに対し、山尾氏は、「気づくことができなかった」と言うのみだった。
民進党の政調会長になったばかりであることを指摘されると、「民進党の大事な時期に、党に申し訳ないと思っています」と話したが、引責辞任について問われると、「期待に応えるよう頑張ります」と答え、続投の意志を明確にした。