「乙武洋匡を囲む会」は開催すべきだったのか否か――。不倫問題の渦中にある作家・乙武洋匡氏(40)の開いた誕生パーティーが議論を呼んでいる。
パーティーはもともと、今夏の参院選出馬を報告する場ともみられていたが、不倫騒動により「おじゃん」に。それでも敢えて開催したのには、周囲の後押しが背景にあったようだ。
「騒動を謝罪して喝を入れてもらう場にしたい」
「乙武洋匡を囲む会」は誕生日前日の2016年4月5日夜に行われた。会場は乙武氏の母校である早稲田大学(東京都新宿区)近くの高級ホテルで、親交の深い約250人(関係者発表)が出席。入口付近には70人以上の報道陣が殺到したが、会からは完全シャットアウトされた。
出席者の証言をもとにした複数の報道によれば、乙武氏は挨拶の中で「何度も中止を考えた」と明かしたという。だが、友人らから「こういう時こそ開催しよう」と応援され、「騒動を謝罪して喝を入れてもらう場にしたい」と考えるに至ったそうだ。この日は妻も挨拶に立ち、3人の子供も会場内にいたという。
会の発起人でもある元陸上競技選手の為末大氏(37)は翌6日、ツイッターで「スキャンダルが出て、この苦しい状況での会は絶対やるべきだし、行きたいと思ったし、行ってよかった。人間はやはり苦しい時にいろんなものが見えてきて味わい深い」とつづった。
社会学者の古市憲寿氏(31)も5日深夜、脳科学者の茂木健一郎氏(53)がツイッターに投稿した二次会の写真に「どちらもいい会でした」と反応。6日には「奥さんの挨拶はめっちゃウケてました。会場にいたひとはもういちど、あの夫婦のファンになったと思います」と評した。
報道によると、妻は挨拶の中で不倫の責任が自身にもあることを強調。その上で「次はないからね」と最後に夫に釘を刺して笑いを誘ったという。
これには、出席した「氣志團」の綾小路翔さん(36)も5日のツイッターで「何が素晴らしかったかって、奥様の聡明かつチャーミングなスピーチ」と絶賛コメントを寄せている。
「子供も出席」に疑問の声
「仲間内」からは一様に好意的な意見が上がっているが、「外」の反応は必ずしもいいものばかりではない。
「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さん(33)は6日放送の「白熱ライブビビット」(TBS系)の中で、「誕生パーティーやってる場合じゃないと思いますよ」「主催者が止めないといけないんじゃないですか?やるべきじゃないと思います」と不快感を示した。
医師でタレントの西川史子さん(45)も同日放送の「ノンストップ!」(フジテレビ系)で、「迷惑がかかっているのは奥さんと家族ですから、謝罪する必要はない。私だったらパーティー、やらないですけどね」と違和感を口にした。
開催の是非ではなく、開催時の様子に対する疑問の声もある。
6日の「とくダネ!」(フジテレビ系)では、テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターさん(61)は「異質なパーティー」と指摘。「40歳ということでわりきってパーティーを楽しくやることもできた。果たしてここまで深刻に神妙になる必要があったかどうか」と、終始重々しかったという雰囲気を疑問視した。
「直撃LIVE グッディ!」では司会の安藤優子さん(57)が会場に子供を入れていたことについて「ちょっといや」とコメント。「一番上の8歳のお子さんは、『なんで自分の二親がみんなの前で頭下げるんだろう』って(思うはず)。子供とは関係のない話」と指摘した。
ネット上では「よく出来るね」「浮かれてる」という批判的な声から、「別に開いてもいいんじゃない」と擁護する声、「政治家になる気なんだね」と分析する声など、さまざまな意見が上がっている。