テレビ局の編集で「暴力的」に見えただけ? 「ひきこもり部屋ドア破壊」当事者の言い分とは

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「親や兄弟をはじめとした当事者は限界」

   廣岡政幸校長は、その証拠として、ホームページ上で同じテレ朝系の情報番組「スーパーJチャンネル」16年1月22日の放送内容を紹介している。そこで、その放送を見ると、前出のひきこもり息子についてのシーンが出ていた。

   廣岡校長が部屋の前で「開けちゃいますよ いいですか?」と穏やかに問いかけると、息子は、開けたら力ずくで叩き出すと怒鳴る。そして、「まずは開けて口先だけじゃないところ見せてみろ! そしたら、俺は話をしてやるわ!」と息巻いた。しかし、部屋は内からカギがかかっており、別のスタッフがドアを開けるよう求めたが応じず、母親に状況を伝えた。母親は「ドアを壊したって構わない」と言ったため、廣岡校長が許可を受けてドアを壊していた。

   つまり、「TVタックル」は、このシーンの一部だけを切り取っていたわけだ。

   廣岡校長は、J-CASTニュースの取材に対し、こう話す。

「会見でのご指摘はごもっともで、確かに粗暴な言動はありました。しかし、状況判断をして行っており、本人の意志も尊重しています。学校でこれをしているとは捉えないでほしいと思っています。体罰やスパルタ教育とは違いますから」

   テレビ朝日の広報部では、会見で批判されたことについて、「当該特集は、高齢化するひきこもり問題を社会問題の一つとして取り上げたものですが、ご指摘は真摯に受け止め、今後の番組作りの糧としたいと思います」と取材にコメントした。

   ネット上では、「テレビで晒すのはどうかと思う」「専門家から声が上がってよかった」と会見での批判に同意する声もあるが、廣岡校長に理解を示す声も多い。「親や兄弟をはじめとした当事者は限界なんだと思うよ」「手は荒いけどしょうがない部分もあるのでは?」「何をやっても批判する人はいる。本当に難しい」などと書き込まれている。

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