フィギュアスケート世界選手権の公式練習中に起きた「妨害騒動」について、羽生結弦選手(21)とデニス・テン選手(22)が和解したようだ。
テン選手は自身のインスタグラムで2人の握手写真を公開。「何が起きたのか、なぜ起こったのかはもう問題ではありません。空は平和です」などとつづった。
誹謗中傷にも悩み...「もっと大切なことについて考えて」
2016年3月30日(現地時間)の公式練習中、羽生選手が曲をかけて滑走していると、進路上でテン選手がスピンをしていたため、羽生選手は声を荒げて注意。ショートプログラムの演技後には「たぶん故意だったと思う」と述べた。一方のテン選手は故意であることを否定し、「よくあること」と反論していた。
そうした中、羽生選手は4月3日(現地時間)、テン選手と「和解」したことを報道陣に明かした。
複数メディアによれば、「彼自身苦しさもあっただろうし、もちろん僕にもあった」「この試合で和解したいと思っていたので、握手してお互いに気を付けようと話した」などと説明したという。
5日には、実際に握手をしている場面の写真がテン選手のインスタグラムに投稿された。カメラに向かってともに微笑みながら、しっかりと握手を交わしている。あわせて文章も掲載しており、
「What it was and how it happened, it no longer matters. The sky is peaceful(「何が起きたのか、なぜ起こったのかはもう問題ではありません。空は平和です)」
などとつづった。
騒動をめぐり、自身に対する脅しや人種差別的な誹謗中傷が数多く寄せられたことも明かしていたテン選手。5日の投稿では「Think about something more important. Like parents, for example.(もっと大切なことについて考えてみてください。たとえば両親のことのように)」とも訴えた。