各党が2016年夏の参院選に向けた「目玉候補」の擁立に難儀する中、思わぬ名前が浮上した。タレントの壇蜜さん(35)だ。30歳近くになってグラビアでブレイクした異例の経歴で、最近では防衛省の広告など「堅め」の露出も多い。
スポーツ紙に1面で「擁立へ」と報じられ、本人は「するわけないじゃないですか~!」とかわしたが、選挙直前まで「出ない」と言い続けるのが目玉候補出馬の常でもある。
自民党のタレント候補選びは「挫折」続き
16年夏の参院選で、自民党の芸能系候補者選びでは挫折が続いている。2月には元SPEEDの今井絵理子さん(32)を全国比例区で擁立することを決定。「ワーキングマザー」のイメージで売り込む考えだったが、直後に交際相手の存在が発覚するとともに、その男性が過去に違法に風俗店を経営したとして逮捕されていたことも明らかになった。今井さんは男性について
「更生してきちんと生きていってもいいんじゃないでしょうか。今後を見つめ、見守って支えていってあげるのが、私の生き方です」(16年3月14日、産経新聞)
と話している。「今井さんが男性を更生させた」という「美談」の体で乗り切りたい考えだが、出馬が最初に報じられた時の印象と比較すると出鼻をくじかれた感は否めず、党内には「やっぱり擁立を断念すべき」との声もくすぶっている。
作家の乙武洋匡さん(39)の擁立に向けた動きも進んでいたが、複数の女性との不倫関係を週刊新潮が報じたため、断念。乙武さんも3月30日に「出馬の意向はございません」とのコメントを出した。
タレントの菊川怜さん(38)が東京選挙区から出馬するという情報もあった。だが、菊川さんはレギュラー出演しているフジテレビの「とくダネ!」を16年度も続投している点を踏まえると、出馬の目はなくなったとの見方がもっぱらだ。