中年太りが怖い女性は牛乳を飲もう 高脂肪乳にこそ「ダイエット効果」

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   カロリーが高くて太るというイメージのある牛乳。ダイエット中は飲まない方がいいと思っている女性が多いが、ありがたいことに、中高年女性が太るのを防いでいるという研究がまとまった。

   世界的な医学研究機関として名高いスウェーデン・カロリンスカ研究所と米ハーバード大学などの共同チームが、米栄養学誌「AJCN」(電子版)の2016年2月24日号に発表した。

  • 牛乳を大いに飲もう
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低脂肪乳には肥満防止効果との関連みられず

   普通の牛乳は、コップ1杯(約200ミリリットル)が約130キロカロリーある。低脂肪乳でもコップ1杯で約90~100キロカロリーだ。お椀1杯のご飯が約170カロリーだから、「うわ、高っ」と思う人は多いだろう。研究チームは、体重増加につながるイメージのある食べ物について、本当にそうか大規模データで確かめる研究の1つとして牛乳を選んだ。

   調査開始時点で45歳以下だった米国の女性1万8438人を対象に選んだ。彼女たちは全員ががんや糖尿病などの病気がなく、肥満度を示す体格指数「BMI」が18.5~25の「標準体型」の健康な人ばかりだ。牛乳などの乳製品を摂取する量と体重増加の関連を調べるために、1日に乳製品を飲食する量を聞き、5段階のグループに分けて18年間追跡した。

   その結果、期間中に大半の女性の体重が増えて、44.7%にあたる8238人が「過体重」または「肥満」になった。牛乳を飲む量が多い人ほど体重の増加が少ないことがわかった。体重が増加する割合は、乳製品の摂取量が最も多い「5」のグループが平均10%、「4」が12%、「3」が14%、「2」が18%、そしてほとんど飲まない「1」が35%だった。

   この傾向は高脂肪の牛乳を飲んでいた人だけにみられ、低脂肪乳を飲んでいた人には肥満防止効果との関連はみられなかった。また、よく牛乳に含まれるカルシウムやビタミンDに脂肪の吸収を抑える効果があるといわれる。そこで、カルシウムとビタミンDの摂取量と体重増加との関連も調べたが、特に因果関係はなかったという。

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