「美人でセクシーだけど頭はからっぽ」 モンロー以来の「金髪神話」は大ウソだった

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   映画「紳士は金髪がお好き」のマリリン・モンロー以来、米国では、「金髪女性はセクシーだが頭はからっぽ」というイメージが根強くあり、金髪女性をからかう「ブロンド・ジョーク」が盛んだ。

   彼女たちは本当に頭がよくないのか、米オハイオ州立大学のチームが大規模な調査で確かめて2016年3月21日、メディアに発表した。ほんのわずかだが、むしろ他の髪色の女性たちより賢いという結果が出た。

  • 「金髪美人はおバカさん」神話が崩れた
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IQテストでは1位ブロンド、2位ブラウン、3位赤毛...

   米国には「dumb blonde」(おバカな金髪)というスラングがあり、ブロンド・ジョークが山のようにある。たとえばこんな小話がそれだ。

「ブルネット娘とブロンド娘が、おしゃべりしながら公園を歩いていた。ブルネットが突然、悲しい声で言った。『かわいそうに、小鳥が死んでいるわ』。すると、ブロンドが空を見上げながら聞いた。『えっ、どこ、どこ?』」
「なぞなぞ。『ブロンド女がいつも冷蔵庫に新聞を入れておくのはなぜ?』。答え。『毎日、フレッシュなニュースを読みたいから』」

   2001年に大ヒットしたリーズ・ウィザースプーン主演のミュージカル映画「キューティ・ブロンド」は、ブロンド美女への「偏見」を逆手にとり、金髪娘が知的なキャリアに成長する物語で、全編、ブロンド・ジョークがあふれる。

   同大のジェイ・ザコフスキー准教授のチームは、髪の色の偏見を「科学的に正したい」と思い、生まれつきの髪の色のデータが残っている1980年の「IQテスト」の中から約1万900人の白人女性を選び、髪の色とIQスコアを比較した。ちなみに、IQは100が標準値になるよう算出される知能指数で、全人口の95%が70~130の範囲に収まるといわれる。

   その結果、ブロンド女性のIQの平均は103.2でトップ、次が茶色の102.7、3番目が赤毛の101.2、4番目が黒髪の100.5だった。ただし、これらの差は非常に小さいため統計的には有意ではなく、ブロンド女性が一番賢いとは言えないが、決して「おバカさん」ではなかったわけだ。

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