東芝、白物家電手放しても「サザエさん」継続 不正会計のイメージ回復はこれしかない?

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   経営再建を進めている東芝は、フジテレビ系で毎週日曜夜に放送中のアニメ「サザエさん」のスポンサーを続ける考えを示した。

   白物家電のPRを目的にCMを出してきた東芝は、不正会計発覚に端を発したリストラで白物家電事業を売却することになり、スポンサーを続けるかどうかが注目されていた。

  • スポンサーを継続する余裕があるのか?といった声も上がっている
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1969年からの放映で、東芝と直結するイメージ

   室町正志社長が2016年3月18日に事業計画を発表した記者会見で、「東芝全体のイメージ戦略を理解してもらいたい」と述べ、人気アニメのサザエさんでCMを継続していくことを明らかにした。

   「サザエさん」は東芝の1社提供のテレビアニメとして1969年から放送をスタートし、98年からは複数スポンサーとなったものの、東芝は長年にわたってCMを出してきた。かつて1社提供時代には番組冒頭で「エネルギーとエレクトロニクスの東芝がお送り致します」と放送されており、中高年にはサザエさんと東芝が直結する視聴者も少なくないはずだ。

   その東芝は、経営再建に向け、白物家電事業を中国・美的集団に、成長部門に位置づけていた医療機器子会社の東芝メディカルシステムズをキヤノンにそれぞれ売却することを決めた。事業部門を7部門から4部門へと絞り込み、半導体事業や原発を中心とするエネルギー事業に経営資源を集中させる。早期退職や事業売却などで2017年3月末の従業員を2年間で3万4000人削減する。17年4月の新卒採用も中止する。

   こうした構造改革を断行することで17年3月期の売上高は4兆9000億円と不正会計発覚前の15年3月期から1兆7000億円以上縮小するが、営業利益は1200億円と黒字転換を目指す。

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