AKB48グループの選抜総選挙で初連覇を狙う指原莉乃さん(23)を筆頭に、福岡市を拠点に活動するHKT48は「アジア票」が躍進のカギになりそうだ。指原さんは2015年の段階で、握手会を訪れる人の2割が「中国の方」だと明らかにしており、連覇を果たした際には中国を含むアジア各国でコンサートツアーを行いたいと意気込んだ。
HKTの他のメンバーも、アジア各地からファンが握手会に来ていることを明かしており、海外ファンが人気を下支えしていることを実感しているようだ。
「中国票」という呼び方は「すごく嫌」
2015年の総選挙で指原さんが1位に返り咲いた際は、中国人が票を「爆買い」したとする「中国票」の存在がクローズアップされた。実際、指原さんは15年6月6日に福岡市内で行われた開票イベント後の囲み取材で、握手会に訪れる人の「2割が中国の方」だと明かしている。指原さんは、「中国票」という呼び方は「すごく嫌」と指摘しながら、
「私だけでなく、(HKT48の)全メンバーが(「海外票」の)存在を感じていると思う」
「すごく感謝を伝えたい」
と述べた。
16年の総選挙(6月18日開票)では、この流れに拍車がかかりそうだ。実際に「海外票」の「存在を感じている」メンバーのひとりが、田島芽瑠(たしま・める)さん(16歳、15年32位)だ。3月27日に福岡のKBCラジオで放送された「HKT48ラジオ聴かナイト! 」では、韓国在住の大学生の女性(21)からのメールが紹介された。この女性は、HKTをきっかけに日本語を勉強し、15年冬だけで劇場公演とドキュメンタリー映画の舞台挨拶のために2回も韓国から福岡を訪れたという。